2007 2 9

                                      
それは突然現れた。

そのちょっと前。
私はとてつもない精神的にダメージをうけたのである。
夜も眠れなかった。
食事もできなかった。
そのすぐ後だったのである。
ショックを忘れるぐらいの事が起こった。



最初は、かぶれだと思った。
市販の薬を塗ると、少しおさまった。
しかし、日を追うごとに体に広がる。
そしてそのかゆみは尋常ではなかった。
気を失うかと思ったくらいである。

たとえて言うなら芋虫毛虫のいっぱいつまった
風呂に首まで浸かっているような感じだ。
虫でキモチワルイというよりも
その体に這うモゾモゾチクチク感を
想像して欲しい。

あまりの状態に、ついに医者へ駆け込んだ。
そのころは、こんな状態だった。

冬場に体に隠れている部分。
服を着ている部分すべてが赤くなって
猛烈なかゆみに襲われるのだ。
1の部分ももちろんかゆいが
2の部分においては
本当に倒れそうだった。

医者に見せると開口一番
「うわっ」
オドロキの声をあげた。
「これは、かゆいでしょう?!」
何かヤバイ病気なのかと私が尋ねると

「じんましんですね」

じんましん?!

その医者によると
じんましんは、50〜70%がストレスや寝不足や
不規則な生活などが原因らしい。

そこで、思い当たった。

直前の、あまりにもな精神的打撃。
医者にその内容は話さなかったが
こんな事が原因で、こんな風にも
体に影響が出るのかと感心した。

そして、人間、痛みは結構我慢できるらしい。
しかし、かゆみに対してはダメだと教えてもらった。
なるほど。これが痛みならたぶん、
私は耐えてしまっていたかもしれない。

医者から、飲み薬と塗り薬の
両方を処方してもらい、
早速試すと、あれほど苦しかったかゆみがおさまった。
最初から医者にきていればよかったと
心底思ったものである。

少し治ってきた時、今度は皮膚が剥けてきた。
ひび割れ、かさかさボロボロと剥けてくる。
体を動かすと皮膚がツレるくらいに。
そして、トイレに行った時や
着替えや服を脱いだ時に舞い上がるのだ。


再び医者へ行った時に話すと
じんましん後の皮膚は、日焼け後の皮膚と同じだと
教えてもらった。
剥けた後に少し茶色くなるのも同じだと。
私は、冬に着込んだ服の下を日焼けしたように
皮が剥けているのか。
なんとなく、おもしろいと思った。


現在も治療は続いている。
まだ、思い出すように赤いブツブツが出現するからだ。

アレロック錠という薬を飲み続けている。
医者によると、これはアレルギー治療薬なので
花粉症の症状が軽減すると教えてもらった。

これはナイス!!

ケガの功名ってやつ?

でも、夏までには治りたいなぁ。