■第5回:ひたすら色塗り!その1の2■


 「うああん。肩こったよぉ。
 トイレ行きたいよぉ。おなかすいたよぉ。
 マウス&タブレットのペンをにぎりしめ
 ぐりぐりかきまくる…。

 あたしにまで手伝わせないでよぉ。
 あ。猫の手だからしょうがないか。

 ってことで、
 今回はキャラの色塗りでっす!
 絵が多いのでちょっと重たいかも。
 そこは許されてねー(汗)」

<1>とりあえずの色決め

黒線のレイヤーをコピーして、同じものを
新しいレイヤーにペーストします。
新しくペーストしたレイヤーを、塗りつぶし
ツールを使って、肌の色、目の色等を
決めていきます。
ここでは本番の色塗りではないので適当でも
オッケー。こんな色バランスかな、という感じ。

塗りつぶしで外にまで色がべろ!といってしまうとこが
あるかもしれません。それは、線がつながっていなくて
きちんと囲われていないから。そーゆーところは
適当に線を足して、塗りつぶしてくださいね。
また、これは髪の毛の色をつける前にやっててもOK!
(適当線を足すから、別のレイヤーでするんですよ)
  
↑これをコピーして… ↑塗りつぶし。

塗りつぶしの時に線の回りが多少開いても
これはイメージとしての色設定だから
きにしないでね。
<2>塗りたいところの範囲設定

まず、新しいレイヤーを作成します。
そのレイヤーは、線画や髪の毛のレイヤーよりも、
下にしてね。そうすると、すでに塗りおえたトコロに
はみ出すように範囲設定しても大丈夫なのですよん♪
そして、塗りたいとこを範囲設定。ここでは、耳の中。
(範囲は、赤点で囲まれているところ。)

イメージ的には、アニメのセル画で
彩色部分によってレイヤーを作っていく感じです。
   
新しく作るレイヤーは
すでに作成した色の
下に置くように。
髪の毛の所までいっても
レイヤーが下になっていれば
ちゃんとかくれてくれます。
隠れる部分の範囲設定は
少し広めの方がキレイに
いくかも。
  
<3>範囲を塗りつぶす

塗りつぶしツールで、とりあえず全部塗ります。
こうしておくと後で透けて、後ろが見えちゃった防止と
作成途中で中断しても、この範囲をも一回読み込めば
すむから、ラクなのです♪
<4>範囲内の質感だし

範囲内を、その部分ごとにエアブラシ等で
質感を出すように塗っていきます。

あ。ちょっと説明からはずれるけど
自分のよく使うカラーパレットを作っておくと便利。
ツールに足せない場合は少し面倒だけど
パレットのファイルを作っておくといいかもです。
上の絵と比べて見てね

 パレットファイルの例。
<5>また別の部分の範囲設定

次は、耳の外、それから目。
同じように下にレイヤーを作り、
範囲設定して、塗りつぶしてから
質感を出していきます。

白目部分は、背景の色が白だと忘れがちです。
背景を見えなくして、ちゃんと白部分も
塗るようにしましょうね。
 耳の外を両側塗ったところ

目を範囲指定
目の作成途中
白目部分もちゃんと作るのよ
<6>ひたすら色塗り!

口を塗ったら、顔塗り。すべて範囲指定しながら
塗っていっています。範囲指定がはずれたら
「2)」の範囲を読み込みなおしてね。
1)顔の範囲指定:赤い線の部分
2)範囲内をべた塗りしてから、顔の
 質感だしながらの色塗り。光の方向を考えてね。
3)新しくレイヤーを作って、ほっぺたの赤みを置く。
4)そのままだと濃いのでほっぺたの赤みの
 レイヤーの不透明度を下げる。ちょうどよさげな所で
 止める。
5)また新しくレイヤーを作って、
 メインの影を書き込む。
6)「4)」のようにレイヤーの不透明度の調整。
1)    2)
3)    4)
5)    6)
<7>とにかく色塗り!

残りの部分も、新しいレイヤーを作っては
範囲指定して、色塗りし続けます。
今回の絵はパーツが少ないけど、
パーツの多い絵の場合は、
重なりのないところから色塗りすること
そうすると、その下を塗っていく時がラクになります。

レイヤーが多くなって、画面が重たくなっちゃったり
自分でもわからなくなって来ちゃったら、
黒線をのぞいて、色ぬりが完成した部分のレイヤーを
まとめちゃっても大丈夫ですよ。
でも、できることなら後で修正のきくように
レイヤーはとっておいたほうがいいかも。
マシンのパワーが足りなかったら
ファイル名を変えてこまめに保存するのもいいかもね。

鈴は何とも重なっていないから、そこから塗る。
そして、リボンへとうつっていく。
  
  

リボンの下の、肌の部分も忘れずに。
<8>とりあえず一人目完成

塗らなくてはいけないところが全部終わったら
とりあえず、キャラクター完成。
画面に、他にもキャラクターがのる場合は
そちらも、同じようにしてひたすら塗り続けます。

色塗りが完成したところでも、私はレイヤーを
黒線と他の塗ったところで分けておくことが多いです。
肌に影をつけた状態。
備考 1>

質感の出し方は、とにかく勉強。
CGとはいっても、普通の絵を描くのと同じだから
(CGは、私は一つの画材だと思っています)
普段からスケッチやデッサンなどをしておくと
いいかもしれないですねv
備考 2>

ちょっと本当に備考です(笑)
線がのある状態と、線の無い状態を
出してみました。わかりますかにゃ?
線がない状態でも以外と見れるかも(笑)
ああ、ここで説明していた絵がどこかへいってしまって
別の絵ですみませんー(汗)

 次回は 別な色塗り その2だ!